10/8に桑園小学校PTA主催の「家庭教育学級」にてお話ししました。
タイトルはいつもの通り「色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン」です。
平成21年10月8日木曜日 午前10時〜12時まで
札幌市立桑園小学校にて。
三十数人のお母様方が集まっていただき、とても熱心に聴いていただきました。的確な質問もあり、とても有意義な時間でした。バリアントールを忘れたことに気がついたのは当日の朝でしたが、谷越理事長に届けていただきまして事なきを得ました。ありがとうございます。そのバリアントールは大活躍で、お母様方が実感を込めて色弱の世界を体感するには非常に分かりやすい道具だと思います。また、終了間際には校長先生も見えてバリアントールとeyeチョークをご覧になり「このチョークは前から知っていたので、今度からこれを購入するようにします」とのことでした。
一つずつ、少しずつ拡がっていけばと思います。
お世話をしてくださった係の方々、ありがとうございました。機会をいただき感謝です。
栗田。
11/11追記します。参加された方々のご感想をいただきました。ありがとうございました。
●女性の保因者が多いのに驚きました。赤やピンクなどの華やかな色が見えにくいのは少し寂しい気もしますが、人それぞれ"得意な色"があるのだと思いました。
●色弱というと、「ただ色の区別がつかない」と思っていたのが、赤と緑の区別がつかないなど、詳しく知ることができました。いろいろなところにCUDのデザインが使われているのようなので、これからはもう少し関心を持って路線図や地図などを見たいと思います。
●栗田先生が道新に色弱についての文を載せていたのを読んでいたので、どんな話が聞けるのか楽しみにしていました。知り合いにも色弱の子供がいるのですが、その件で母親が悩んでいましたが、「悩むことはない」と伝えたいと思いました。
●今まで色弱の人と接する機会もなく、色弱について話を聞く機会もなく、深く考えることもなかったので、貴重な話を伺うことが出来、大変良かったです。初めの野菜のシミュレーションを見たとき、"すごい世界だな"と正直驚きましたが、特別視するのではなく、一つの特性・個性として理解し、同じ社会の中で共存していけるよう、お互い協力し合うこととが大切なのだと思いました。
●色の見え方についての説明が分かりやすく、大変興味を持って聴くことができました。強度の違いはさまざまかと思いますが、色弱者の存在をもっと知ってもらい、公共性のあるものには色づかいに気を配って作っていくべきだと思いました。もしかしたら我が子もそうかも……と気づく人がいるかも知れないので、学校でも教材づくりに配慮していくべきだと思いました。
●今まで色弱について和から中田部分が理解できました。心のバリアフリー、色のバリアフリーもあるんですね。体が不自由なのも、色の見え方が不自由なのも一緒です。みんなが同じように生活できるように願っています。
●カラーユニバーサルデザインについて、これまで耳にしたことはありましたが、必要頻度からいってもここまで重要であるということを知ることができました。学校の教科書にこういった工夫がされる必要性が高いことも感じられ、それを強く望みます。また、社会にももっと浸透していくことを期待します。お話しも楽しく、分かりやすい内容でぜひ全PTAを対象にまたお話ししていただけたらいいと思いました。