SHIMOKAWA GREENプロジェクト

今、下川町(上川郡)では、SHIMOKAWA GREENプロジェクトが進んでいます。
このプロジェクトは森林の町下川をイメージするグリーン(森林の色)を「町民が
撮影した森林の写真の中から、町民の投票によって決めよう!」という全国初の試み
(きっと…)です。SHIMOKAWA GREEN は、企業のコーポレートカラーのように、
下川町が現在進めている「色を通した町ブランディング」の取り組みの中で使われま
す。


 第1回目の投票(夏投票)は、うどん祭り(8月24日、25日)会場で行われ、
その後、投票箱は町内の小学校、中学校、高等学校、幼児センターを回りました。
 私と友人の佐藤裕子さんは、SHIMOKAWA GREENの選定のお手伝いをしているの
ですが、当初から気になっていることが一つありました。それは、色弱の人にとって
「緑」は弁別しにくい色の1つであるということ。特に投票箱が学校を回るとき、色
を選ぶことで色弱の子供が嫌な思いをしてほしくないですし、けんかやいじめの種に
なることは絶対に避けたいと思いました。どの子供も不安を感じずに、楽しく選んで
ほしいのです。また、先生にはこれを機会に色弱の子供がいるかもしれないことを意
識してほしいという希望もありました。
 でも、残念ながら私は学校や幼児センターでの投票には立ち会えません。そこで、
担当される先生向けに、「カラーユニバーサルデザイン」の説明と「子供たち全員に
伝えてください」の2枚の紙を用意し、しもかわ観光協会の長田事務局長から渡して
もらうことにしました。

色弱の人は「赤かも…」「緑かも…」「茶色かも…」と考えていること
・どのような色合いか、どんな仕組で写真が並んでいるのかがわかると安心すること
・形や素材感も含めて見たものを判断していること
・どの写真を選んでも「いい色」と肯定してほしい。(実際にどの写真も美しい!)

思いは伝わったでしょうか…。

夏投票は無事終了し、只今、投票の結果発表の準備中です。

SHIMOKAWA GREENは冬投票の結果と合わせて、来年の春に決定されます。
さて、どのような色になるでしょう。楽しみですね。

                        北海道CUDO 理事 本間純子