CUDo! 2013

会期中、約1,300人以上の方々にご来場していただきました。皆さん、とても真剣に僕たちの説明を聞いていただき、色弱の事をより理解していただけたと感じています。マスメディアでの告知や取材も多く、関係者の皆さまにはこの場を借りて、心から御礼申し上げたいと思います。本当に、ありがとうございました。

色弱の子を持つお母さまのご来場もとても多く、「息子の見え方を理解してあげられた。本当に来て良かった」との声も多く聞かれました。中には、2度そして3度と、会場に家族や知人をお連れしていた方も少なくありません。また、「息子に色覚サポートアプリを教えたい」と、説明パネルを携帯カメラで撮影するお母さまもいて、その真剣さと喜びに僕たちも共感していました。
色弱者ご本人には、色覚サポートアプリやCUD実際例の説明を聞き、とても喜ぶ姿も印象的でした。「応援しています」との声も多く、この活動の必要性を改めて感じる機会にもなりました。
デザインや印刷業界など、関係深い企業の方は、シミュレーションの技法や実際例を見て、パンフレットを手に取る姿も多く見られました。
私たちが伝えたいと感じていた沢山の方々に、伝えたいと思っていた情報を確かに伝えられたという達成感も感じ、お蔭様で盛況にイベントを終えました。

今回のメインでもあるイロイロ博士の色覚体験室は、特殊なライト(協力 : ソラノイロ・伊藤光学工業・パルコ木下)を光源に、色弱の見え方を実際に感じていただける大変貴重な部屋でした。従来からあるシミュレーションソフトやメガネ等を用いる事なく、リアルに自然に色弱の見え方を体現できる部屋でした。
2011年に引き続き2回目の展示となり、前回はパーティションで囲い暗幕をかける等をして部屋を設置しましたが、今回は既存のひとつの部屋をこの体験室用に用意。より、日常空間の中で貴重な体験が出来たと思います。
部屋の中では、カラフルなカップを選んだり路線図を見たり、石原式検査表を見たりしていただきました。また、果物の塗絵や色で示された数字を計算する等の体験もしていただきました。
体験された方からは「色の見え方はひとつの個性なんですね」「色の配慮は絶対に必要」との声も多く聞かれ、色弱の誤解を解消すると共に、CUDの必要性をお伝えできた機会になったと思います。

また、CUDに配慮された認証製品など、26社のブースを展示しました。ご来場の方に実際例をご覧いただき、どこがどのように配慮されているのかを説明させていただきました。
実際例を展示したイベントは過去に3度開催していましたが、今回は、実際にビジネスの現場で生かしたいと、真剣に説明を聞いたりパンフレットを持ち帰る姿が多くみられました。また色弱者からは、「これは便利」「とても見やすい」等の声が聞かれました。ご家族や知人に色弱の方がいる方は、「ぜひ教えてあげたい」と、携帯カメラで撮影する姿が印象的でした。


同じ紀伊國屋書店の1Fインナーガーデンにおいて、色弱シミュレーションパネル展も同時開催いたしました。26日(土)のみの開催ではありましたが、通りがかりの沢山の方にご覧いただきました。
その中で、興味を持った方は2Fの会場にお立ち寄りいただき、広く沢山の方々にCUDをご紹介できたと思います。

2006年から始まった北海道CUDOの活動も、8年目になりました。お蔭様で、CUDを知っているとか聞いた事があるという方が、とても増えているように感じます。特にここ1〜2年の広がりは、実感しております。これも偏に、CUDの普及啓発にご理解とご支援をいただいている皆さまのお蔭と、この場を借りて心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
私たち北海道CUDOでは、2年に一度、今回のような比較的大きなイベントを開催してきております。少し先の話ではありますが、次のイベントは2015年。この年は活動を始めてちょうど10年というひとつの大きな節目の年にあたります。今回の「CUDo! 2013」が、大きな節目の年に向かう力強いステップになったのではないかと思っております。
皆さまにおかれましては、今後とも、どうかCUDの普及にご協力を賜わりますようお願い申し上げ、活動報告としたいと思います。
本当にありがとうございました。