第16回空知養護教員研究大会 共催 第34回南ブロック研究大会

2009年10月22日 木曜日
岩見沢市教育研究所にて

講演をしてきました。

色弱者の本音」〜色弱の児童・生徒に対しての姿勢〜
40名ほどの養護の先生方がお集まりいただき、熱心に聴いていただきました。質問もたくさん出ました。


その中に「実は昨年高校を卒業して船の関連の学校に入った生徒さんがいるのですが、学校に入るまでは問題なかったのですが、船の資格を取る時に色弱の検査があり、初めて『色弱である』ことを知ったのです。私も、担任の先生も気づきませんでした。本人は大変なショックを受けたようです」
という話がありました。その後は自然と「学校教育現場での色弱の検査」の話題になっていきました。

なかなか難しい問題ですが、自然の流れで最善の方法が選択されるようにと思った次第です。

●感想のまとめをいただきました。ありがとうございました。以下。
・色覚の検査が無くなり、教員の側も意識が薄れてきたなという事を、今日の講演で気付かされた。カラーユニバーサルデザインは、色弱の人もそうでない人もとても見やすい。今後、職場でも話題にし、私自身も保健指導や掲示物作りに活かしていきたいと思っています。貴重なお話をありがとうございました。

・学校で色覚検査がなくなって久しくなります。しばらく忘れていた(離れていた)問題です。今日は改めて勉強になりました。検査はなくなりましたが、どう子どもたちから発見し導くのか、大きな課題が残りました。

・全道大会は展示だけだったので、実際に詳しくお話が聞けてよかったです。多数派少数派、どんな人にとっても生活しやすい環境作り(工夫)が大切ですね。進路にかかわっての部分は、これからどうしていくことがベストなのか考えていかなければ・・と痛感しました。

・学校現場から色覚検査がなくなって7年たちましたが、「色覚異常」であることを本人が知らないままで良いのか?ずうっと疑問でした。「カラーユニバーサルデザイン」の概念を初めて聞き、大変参考になりました。

・全道研の展示で内容はわかっていたつもりでしたが、栗田さんの生のお話を聞くことができよかったです。かつて、色覚検査後、子どものフォローができていなかったなあーと、反省しきり。今、職場でeyeチョークの普及と子どもたちへ色弱への理解を広めるミニ指導を重点に行って少しでも、カラーユニバーサルデザインの協力をしたいと思っています。

・今までこれほど詳しく勉強したことがなかったので、大変良かったです。子どもたちのなかには、多くの子がおいしくなさそうな食べ物を目にしているということ、あぶない目にあいそうなこともあること、その他多くのことが勉強になりました。

・なかなか経験できないノーマライズの方々の立場で考えてみるという体験ができて良かったです。

色弱の人の見え方など具体的でわかりやすいお話でした。ありがとうございました。

・色覚検査のことをすっかり忘れていた自分に気付かされました。大変興味深いお話をありがとうございました。

・楽しみにしていた講演でしたので、聴けてよかったです。インフルエンザで参加できるかドキドキでした。

・なかなか聴けないお話で、認識を新たにすることができ、また、参考になりました。

・色覚について勉強不足をあらためて感じました。このお話を聞くことができてよかったです。

・色覚検査がなくなってから、困っている子のことを忘れかけていました。改めて考えなおさなくては・・と思います。

・高校に勤務しています。小学校と違って色づかいがあっさりしているなかで色の見え方の違いに気がつく機会が少ないのですが、昨年、自衛隊の試験を受けた生徒が一人、色覚検査で(?)落ちました。どこかで気づいていたら・・と思いました。今回の講演では、今まで気がつかなかったことや無意識に人を傷つけていたかも・・と改めて感じることが多く、同時に楽しい講演でした。

・全道研で栗田さんと出会い、今日の講演内容も資料として一部いただいていました。当日はみなさん、各仕事で忙しく展示をみていなかったと思いますので、この講演がありとても良かったと思っています。

・午後半日の短い日程でしたが、とても充実して良い研究会でした。

ありがとうございました。 

栗田。