北広島市教育研究会養護教諭部会にてお話し
日時: 2017年10月5日 木曜日 13:30〜16:00
場所: 北広島市西の里中学校
対象者: 北広島市立小中学校 養護教諭 15名
内容: ワークショップ
テーマ「色のバリアフリーへの取り組み」
〜誰もが分かりやすい環境を〜
今回参加していただいた養護教諭の先生方はみなさん栗田の話を一度聞いてくださった方々で、より深く体験的にカラーユニバーサルデザインのこと、色弱のことについて学びたいとのご希望でした。
そこで、バリアントール、バリアントールライト、色のシミュレータなどを使い、色の見え方を体験するというワークショップをしました。
●色紙でいろいろな模様を創ってみよう
→C型にとって目立つ組み合わせがP・D型には目立つ組み合わせではない。
●色紙で混同色を探してみよう
→同じ緑と赤でも見分けやすい組み合わせと見分けにくい組み合わせがある。
●校内をあるいて見分けにくい掲示や色の組み合わせを探してみよう
→意外に多いことにみなさんびっくり
その後教室に戻り
●生徒には色弱のことをどのように伝えたらよいのか?
●保護者に伝えるには何に気をつけたらよいのか?
●色弱検査の案内文にどのような文言を入れれば良いのか?
●担任の先生を巻き込むにはどうすれば良いのか?
●眼科医さんとの連携は? 何を期待できるのか?
などについてグループでディスカッションしてもらいました。
一番大事なのは色弱の児童・生徒本人が自分自身の特性を科学的に理解し、将来のリスクを少なくして人生をおくることだという事を強調しました。周りの方々は、その意志を理解し尊重してサポートしてあげるということではないかとも言いました。
一方的にお話しするよりも、養護の先生各自が色弱の児童・生徒の困ることを体験的に知ることができたのは大変に良かったし、心に残ったというお言葉をいただきました。私も話だけではなくこのようなワークショップを経て初めて理解することが沢山あると実感できました。
この機会をいただきありがとうございました。栗田。