富良野地区養護教諭研究会にてお話し

日時: 2017年10月6日金曜日 13:00〜15:00
場所: 富良野市立図書館会議室
対象: 富良野地区養護教諭 28名

皆さん、養護教諭として色弱の児童・生徒の最前線で対応してくださっている方々ですので、とても熱心に話を聞いてくださいました。


やはりどの地域でも共通の話題としては
色弱の疑いがあると石原式で分かって、その後眼科医さんに行って検査をする。
 例えば「お子さんは1型の3色覚ですね。あまり強くないのでご心配要らないでしょう」くらいの言葉で終わり。
●その後、どのようにして生きていけば良いのか? その当たりについては眼科医さんは教えてくれない。

どうしたら良いでしょうか? という質問です。

私は「眼科医さんはその質問に答える知識も義務もないと思います。眼科医さんにとっては治る病気が対象なので、色弱のように治るものではなく(治るという概念のものではない)遺伝的な特性のものは程度とタイプを特定するまでが彼らの役割です。ですから、それからあとは本人が勉強して『どのような時に困るだろう、どのような事はできるだろう』と知識・知恵として獲得しなければなりません。これから時代はどんどん変わるので、今まで就けなかった職業にも就けるようになるでしょう。最新の知識を本人が得られる未来を拓いていけるように、周囲の大人たちはサポートしてあげるのが一番だと思います」というような回答をします。

また、養護教諭の先生方はいわゆる少数派のサポートをする立場にあります。クラスに馴染めなかったり、違和感を感じたり、そんな児童・生徒が保健室に来ます。学校の仕組みでうまくいっていないところが全部保健室に集まってきます。常に、校長先生や、教頭先生、担任の先生と連携をとって学校全体の活性化をして下さい。

養護教諭の先生方はキーマンだと思います。

というようなお話しをしました。

栗田。